中小企業診断士のブログ

主に経済について

中小企業診断士の社会的意義ついて

 初めまして。中小企業診断士の宮武遵と申します。こちらのブログでは、診断士の目線で時事トピックを取り上げて考えてみたいと思います。資格の名称通り、主に中小企業の経営者をご支援する仕事です。なお、中小企業の定義はいくつかあるようですが、中小企業庁のものは以下になります。

出所:中小企業庁「中小企業者の定義」

 

 現在の日本経済の環境は、長引く長期デフレ、実質賃金の減少等から見られるように、大変厳しい状況です。また、グローバルな地政学リスクも顕在化しており、あらゆる環境の不確実性が極めて高い状況にあります。特にウクライナ・ロシア戦争以降、継続的なコストプッシュ型インフレが世界的に進行しています。日本を含めた世界の政治経済の状況は、将来何が起きるか予測ができないフェーズに入っていると言えるかもしれません。

 

 こうした近年のコストプッシュ型のインフレよって、最初にダメージを受けるのは、詳しく説明するまでもなく、中小零細企業でしょう。以下は、日経新聞の記事です。

休廃業5万社、進む淘汰 昨年コロナ禍超え

10年で最多 円滑な事業譲渡・雇用確保重要に

出所:帝国データバンク

 

 何と、毎年5万件以上の企業数が何らかの理由によって休廃業を強いられているのです。この流れを中小企業診断士の力だけで、是正することは当然ながら不可能です。ただ、こうした中小零細企業が直面するマクロ経済環境を一人でも多くの方に理解していいただくことも、診断士の社会的意義の1つではないでしょうか。社会に対する、問題意識を一人でも多く持つことこそ、健全な民主主義を形成することに繋がると信じています。

 

 さて、日本経済が抱える問題に立ち返ります。バブル崩壊以降30年以上が経過したにも関わらず、なぜ日本経済は低迷したままなのか不思議に思われている方も多いかもしれません。ですが、これには明確な原因がありと私は考えています。ただ、その要素は政治、経済、国際関係といった複雑微妙に絡まった結果として現在の状況に至っていると私は考えます。

 

 本ブログでは、毎日メディアのニュースを取り上げ、多面的な視点で分析、開設等をしてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。